漫画「俺だけレベルアップな件」の全話(110話)/最新話のネタバレまとめです。毎週金曜日(韓国版/英語版は木曜日)に更新します。
「俺だけレベルアップな件」最新話を最速で知りたい方は、ぜひともブックマークしていただけると嬉しいです！
当サイトでは、韓国版/英語版を翻訳したものを掲載しております。
韓国版では、日本と韓国が逆に描かれており、当サイトではそれに準拠して記述しておりますが、日本版が発売され次第、随時更新しております。
俺だけレベルアップな件全話/最新話ネタバレまとめ
※韓国版/英語版では、40話近くが先行して配信されています。
俺だけレベルアップな件各話のネタバレ
第110話のネタバレ
ハンター協会のオフィスに戻った後藤会長は、腰を下ろし大きなため息をつく。
美濃部を失ったことがショックらしく、今後さらなる試練がくれば、その時はこの程度では終わらないかもしれないと考えていた。
そんななか、一本の電話が入る。
なにやら道の真ん中にB級のゲートが発生したようだ。
会長は、すぐにギルドに連絡するよう言いかけるが、そこは旬がオフィスを構えた近くであることに気付いた。
一方旬は、車から夕焼けを眺め、セルナー夫人の怯えた様子を思い返す。
それが終わると、道が渋滞していることに苛立っていた。
そこに、後藤から連絡が入る。
彼は、B級なので旬だけで攻略できるかと尋ねてきたのだった。
第109話のネタバレ
旬の目の前に現れた一人の女性。
彼女の名はセルナー夫人といい、大きな帽子を被り、杖をもった貴婦人だった。
彼女が世界でただ一人、ハンターの能力を限界以上に引き上げることができるハンター。
旬はその雰囲気から、彼女がただものではないことを悟った。
副局長のマイケルは、旬に自分の能力を説明するよう言う。
旬の目をじっと見つめるセルナー。
彼女は、旬が自分を疑っていることに気づくが、一度経験すれば、頼み込むようになると告げた。
ハンターには、能力の限界が存在し、再覚醒しない限り誰もランクを変えることはできないと続けるセルナー。
しかし、自分はそれを強制的に引き上げられると言う。
彼女の言葉は事実だというマイケル。
一度使えば暫くは使えないので、その効果を受けられるのは一年に3,4人だけだという。
第108話のネタバレ
架南島討伐作戦の犠牲者の葬式へと足を運ぶ旬。
そこには、多くの報道陣も駆けつけていた。
架南島レイドが終わり、現実でもネットでも騒がしくない場所はなかったと言う。
架南島討伐作戦は、S級になってから初めて公に姿を見せたレイドだったのだ。
ネットでは、旬についての書き込みが相次いだ。
デビュー戦ということもあり、彼を讃える声が多かったが、彼が早くレイドに参加していれば、犠牲を抑えられたのはという批判もあがった。
旬は花を手向け、泣き続ける彼の家族の姿を横目で見ると、黙ってその場を去る。
すれ違いざま、白川は、1人の英雄では戦争は終わらせられるとは思ってなかったと言う。
だが、今回の件で必ずしもそうではないかもしれないと思ったといい、彼にお礼の言葉を口にした。
旬は何も言い返すことなく、そのまま通り過ぎる。
そこで向坂と目が合うが、彼女は頬を赤くして視線を逸らした。
第4回架南島討伐作戦。
4,801人のハンターが参加し、計96人が死亡。
決して少ないとはいえないが、4回にわたる作戦のなかで、最も死亡者が少ない結果となった。
第107話のネタバレ
本土の南側のいたるところで、丸二日かけてアリの討伐が行われた。
さらにアリは、中国の海域にも飛んでいく。
待機していた戦艦は、飛来するアリを撃退しようとしていた。
が、船長は1人の男に任せるという。甲板には、腰に剣を2本携え、髪を結う1人の屈強な男の姿が。
男は剣を抜き、剣を振るう。
X型の波動がアリ目掛けて飛んでいき、一気に殲滅した。
＊＊＊
その頃、スカベンジャーギルドの社長、トーマスアンドレがパンツ一丁でソファへとくつろぎながら、旬とベルの戦いの様子を見ていた。
部屋には秘書と見られる女性が。
アンドレは、右京と旬の接点は、彼の兄である隼人を旬が殺した可能性があることだと告げる。
秘書は、もし2人が戦うことになったらどうするかと尋ねた。
トーマスは、右京はギルドの貴重な財産。自分の財産に傷をつけるものは、例え政府であっても許さないと答え、手にしたリモコンを破壊したのだった。
第106話のネタバレ
アリの王は、将軍級と書かれている。
見たことのないランクだと驚く旬。まぁ、生前の能力を考えると当然の結果だ。
名前を付けるのを後回しに、今度は女王の影の抽出をしにいこうとした旬。
すると、アリが彼を呼び止め、自分にも名前を付けて欲しいという。
アリが話せることに驚いた旬。
元々話せたから会話ができるのかと思うが、アイアンや美濃部は話せなかった。
違いは一つ、ランクの違いだ。つまり、他の連中も将軍クラスまで上げられれば、話すことができるかもしれない。
旬は、アリを殺したのは自分だが、それでも素直に従うことができるのかと尋ねる。
自分は死んだのではなく、旬の力によって生まれ変わったという彼は、喜びに溢れていると言う。君主のために永遠に生きられるのだから。
旬は、アリの名前を考える。
そして、“アリ“という本の作家の名前“ベル“と名付けた。
第105話のネタバレ
影の兵士として蘇った美濃部を見て、驚く一同。
美濃部は、旬が何か指示する前に向坂に近寄り、回復魔法を唱える。
その光景に驚く白川。
旬は、今の行動から、彼がどんな性格の持ち主だったかわかるという。
白川が旬の肩に手をかけるが、旬は振り向かない。
彼はもう美濃部ではないという白川。
旬はそうですねと冷たく答えた。
呆気に取られていたカメラマンは、旬がカメラを切るよう言った理由を察した。
あんなものを、世界中に公開するわけにはいかない。
最上は、戦えば戦うほど強くなる旬の力を見て、恐怖を感じる。
白川は、旬の肩に手を置いたまま話を続ける。
戦ううえで、美濃部の力は大いに助けになる。
だか、彼は戦うことが嫌いな人間だった。だから、もう彼を戦場に出すようなマネはしてほしくないと。
旬は、もともとあなたと同じ考えだと優しく微笑んだ。
まるで労をねぎらうよう、美濃部の肩に手をあてて、抽出を解除と告げる旬。
消える前、美濃部はちらりと白川の方に視線を移す。
両者の視線が合うと、お互いかすかに微笑んだ。
美濃部の影が消えていくのを見守った白川は、ありがとうとつぶやくのだった。
第104話のネタバレ
影の兵士vsアリの軍勢。
戦況は影の兵士が優勢のようで、イグリットたちがアリを殲滅する。
そんななか、旬は牙を呼び出した。
彼はアリだけを狙ってくれと指示をする。人に危害を加えたら、2度と召喚しないと脅して。
牙は火竜の歌を使用し、炎を吐きだした。
炎は山を突き抜けており、その威力の凄さが伺いしれる。
その様子を見たマは、まるで魔王が地上に降臨したかのようだと思うのだった。
アリたちが一掃されていくのを見ていたアリの王は、どうしてこうなったのかと考える。
そして、その炎の中から姿を見せる旬をみて、逃げなければならないと本能が訴えた。
アリの王は、美濃部の治癒能力を使って自身を回復して逃げ出した。
だが、その目の前に巨大な支配者の手が現れ、地面に押し付けられてしまう。
目の前にいる旬を見て、地面を這って逃げ出すアリ。
旬が逃がすわけもなく、スキルを使ってアリを八つ裂きにしたのだった。
第103話のネタバレ
旬とアリの王の拳がぶつかり合う。
自分の身体に亀裂が入り、それに驚くアリ。
旬が追撃し、顔面を殴ると、アリは紫色の舌のようなものを出し、旬の頬を傷つけた。
両者、一旦距離を取る。
頬の傷が悪化していく様子を見て、毒かと思う旬。
膝をつく旬に、勝利を確信したアリの王は静かに近づく。
そして、死ねと言って攻撃を仕掛けた。
第102話のネタバレ
場面は5分前に。
豪雨の中、ハンターたちはスマホを持って画面を見つめている。
そこには、現在放送準備中という文字が。
ハンターたちは皆、架南島の中の様子が気になるようだ。
すると画面が切り替わり、キャスターが映し出された。
美濃部の訃報と。ハンターの安否不明ということが報じられた。
だが、突如キャスターが取り乱し、ハンターが1人現れたと報じる。
画面を見ていた白虎ギルドの今宮たちは、目を丸くした。
第101話のネタバレ
複数のアリが、カメラマンに襲い掛かる。
カメラマンは父親との最後の会話を後悔し、覚悟を決めて下を向く。
だが、カメラマンが目を開けると、目前まで迫ったアリはイグリットの剣によって刺し貫かれていたのだった。
テレビ局は、不測の事態に混乱を極めていた。
責任者と思しき人物は、頭を抱えている。
すると、部下が現場に誰かが現れたことを伝える。
それを見た責任者は、急いで放送を再開させろと指示を出したのだった。
第100話のネタバレ
胸を貫かれた美濃部。
するとアリは、彼の頭部を食いちぎる。
衝撃の光景に、目を見開く一向。
白川が飛び掛かるが、首を掴まれてしまい、獣化がとけてしまう。
アリは、韓国チームに弱いと告げる。
彼はなんと、美濃部を食べたことで、言葉までも習得したのだ。
アリは白川に、王は誰かと尋ねる。
白川は何も答えられずにいると、アリは外に何かがいることを感じ取り、その場を立ち去った。
ゴトウリュウジのもとへと行くつもりかと思う白川。
ただ、彼らに残された時間は少なくなっていた。
アリの大群がすぐそばまで迫ってきていたのだ。
第99話のネタバレ
韓国チームの前に現れた黒いアリ。
向坂は、その禍々しいオーラに咄嗟に口元を抑えて座り込む。
マは、急いで倒す必要があると思いますが、足がすくんで身動きを取ることができない。
しかしアリは、彼の横を通り過ぎていくと、女王アリの死体をじっと見つめていた。
すると、突如アリが叫ぶと、あまりの衝撃に全員が膝をつく。
するとアリは、一瞬で向坂の背後に移動し、彼女を殴り飛ばした。
壁に叩きつけられ、血を吐く向坂。
マが彼女の心配をすると、アリは彼の前に移動する。
マは咄嗟に盾を構えるが、盾ごと左腕を切り裂かれてしまう。
右腕に構えた剣を振るうも、腕をひねり千切られ、彼は両手から大出血状態に。
白川、最上も一瞬で胸を切り裂かれてしまう。
リムテギュが矢を放つが、放った矢はアリに止められてしまった。
アリは瞬時に彼のもとに移動し、殴り飛ばした。
第98話のネタバレ
マが女王アリを挑発し、親衛隊の相手を向坂に任せる。
カメラマンの無線からは、視聴率が80％を超えたという報告が。
もっと見えるようにカメラを近づけてと指示されるが、美濃部が彼の襟を掴み、後ろへと引っ張った。
美濃部は、誰もカメラマンの安全を保証できないので、自分よりも後ろに下がる優しく微笑みかけたのだった。
第97話のネタバレ
女王を守る親衛隊のアリと対峙するマ。
彼がアリの攻撃を受け止めると、背後から向坂が飛び出し、アリを頭から背にかけて切り開いていく。
さらに、もう一匹のアリの頭部を切り裂き、予想以上に硬いとつぶやいた。
親衛隊のアリは、通常の個体とは異なる。
ただ、数は多くない。
美濃部は、自分が後ろにいるので安心しろとみんなを励ました。
白川は、このアリは前世代の親衛隊で、第二世代の親衛隊が出てくる可能性が高いと皆に伝える。
すると美濃部は、何やら魔導書を開き、皆にバフ(強化スキル)をかけた。
すると目の前には、アリの大群が。
美濃部が残ったアリの処理ぐらいはできると言うと、白川は、ヒーラーを戦わせることはないと告げるのだった。
第96話のネタバレ
海上にいる二番艦隊。
そこではスギモトが、妨害電波を発信するよう合図をする。
これでアリたちは、女王からの信号を受信できなくなるはずだ。
シミズは、韓国チームが女王を倒すよりも、自分たちがアリを全滅させる方が早いのではとフジシマに話しかける。
そうだなと答える彼。それよりも、ケンゾーはどこだというと、彼はアリの翼をちぎって遊んでいた。
韓国チームは、アリの巣の本拠地である火山の内部へ潜入していた。
ここは元々有名な観光地だったが、今ではただの蟻塚だ。
最上は火山の入口に炎の網のようなものを張り巡らせた。
これでB級以下のアリは入ってこれないという。
第95話のネタバレ
海上には、ハンターを乗せた船が続々と配備されていた。
騎士団ギルドや名声ギルド、死神ギルドやハンタースギルドの面々は、緊張した様子。
各ギルドはハンター協会の要請を受け、艦隊と反対の南に配置された。
レイドが成功しても、アリの残党が本土を襲う可能性があるためだ。
各防衛隊は、A,B級ハンターを中心に、C級ハンター3人、D級以下のハンターが10人のパーティで構成されていた。
そこには、観月や馬渕のように引退したハンターなども参加。
その数およそ5000人。これは、国内のハンター全体の1/10の数だった。
第94話のネタバレ
白虎ギルドのオフィスでは、白川が自室のイスへと深く座り込み、ため息をついていた。
彼は成長可能なハンターなんてものは存在するのかと考えこむ。
彼をギルドに誘っても無駄だと考えた白川。だが、有力なハンターと関係を続ける方法はたくさんある。
プランをBに移すか。そうつぶやいたその時、彼のスマホに一通のメールが届く。
それは、4日後の架南島レイドの参加者が書かれたリスト。
そこに旬の名前がないことを知った白川は、驚きのあまり席を立った。
第93話のネタバレ
ゴトウに1対1を挑まれた旬。
ゴトウのオーラを見て、彼が自分の実力を推しはかろうとしていたのは通訳を通さなくても明白だ。
だが、悪魔城でどれだけ強くなったか、試すチャンスでもあると考えた旬は微笑んだ。
自分を前にして笑顔を見せた旬に、驚くゴトウ。
ハネカワは、旬が承諾したことを伝える。
そして旬は、条件として、ゴトウが全力で戦う場合のみ引き受けると伝えた。
それを聞き、こいつは正気なのかと思うゴトウ。
ゴトウは、S級ヒーラーのシミズがいるので、大きな事故にはならないだろうと考え、それを了承する。
彼は、シミズに怪我人を治療するよう伝え、その後で旬を治療するよう強調して伝えた。
第92話のネタバレ
ゴトウリュウジは出ないようだが、S級ハンター同士の対決はなかなか見ることができないので、来て良かったと思う旬。
日本のS級ハンターであるタナカケンゾーは、マと白川の実力はさっきの対戦であらかた把握できたという。もっとも、白川の方は何かを隠しているようだが。
マが声を張りあげ、マとタナカの拳がぶつかるのを皮切りに、親善試合は幕を開けた。
リムテギュ(死神ギルド代表)にホシノが迫る。
彼はどうやら速度に自信があるようだ。
だが、距離を取るのは自分の得意分野だと言い、後方に下がりつつ何かを繰り出した。
第91話のネタバレ
彼がゴトウリュウジかと思う旬。
シミズが観戦している旬に気づき、ハネカワに彼は誰かと尋ねる。
最近S級になったという水篠ハンターだと説明する彼女。
ゴトウは、旬の隠し切れないオーラを見抜き、彼は優秀な暗殺系ハンターかとハネカワに聞く。
が、彼は魔法系ハンターだと言われ、ゴトウは聞き直す。ハネカワは、正式に発表されている情報だと答えた。
死神ギルドの代表、リム・テギュは、旬を疎ましそうに見上げる。
なんせ彼は、ミンソンのデビューを台無しにした張本人だからだ。
向坂雫も旬を見る。空気が変わったと思ったら、彼だったのねと思うのだった。
第90話のネタバレ
旬の母が入院していた病院の医院長が、彼女が永遠の眠りから目覚めたと報告を受け驚いていた。
旬たちは今すぐ退院を希望していると言う。
医院長は猛反対した。なんせ4年以上も眠っており、歩くことすらままならないはずなのだ。
が、患者の状態は正常で、自力で歩くことができると言う医師。
2人は、生命維持装置のおかげだろうかと考える。
だが、それでも退院させることはできない。
なんせこれは、世界的に類がなく、学会で発表する価値があるほどだ。
すると医師は、医院長に近づき、耳打ちする。
患者の家族は、最近S級になった水篠旬だと。
何かを察した医院長はそっぽを向き、今すぐ彼女を退院させるべきだと言うのだった。
第89話のネタバレ
美濃部は、白川に面白い話を聞きたいかと尋ねる。
いいえと答える白川。
ギャグセンスも含め、彼はちょっと変わった男だと思う白川。
世界で初めて四肢が無傷のまま引退した最初のS級ハンター。
S級ハンターの報酬は別格であり、アッサリと引退を選択できる人間は多くない。
元々、彼は金持ちなわけでもないのだ。
美濃部は白川に、本当に行くつもりなのかと尋ねる。
ああと答える白川。
ウンソクがどんなふうに死んだか見てなかったのかという美濃部。
白川は、見たからこそだと言い、このまま放っておけば韓国全体が同じ運命を辿ることになると言う。
いつから愛国者になったのかという美濃部。
白川は、どうせやらなければいけないことなので、大層な理由をつけているだけだと答えた。
美濃部は、自分は行くことは絶対にないという。
もし勧誘しに来たなら、申し訳ないが…と口にすると、白川は会いに来ただけだと割り込んだ。
次いつ会えるかわからないからと。
第88話のネタバレ
影の兵士たちがマナ結晶を拾い集める。
【アイテム”悪魔王の長剣”を発見した】
【アイテム”悪魔王の短剣”2つを発見した】
【アイテム”バランの角”2つを発見した】
【アイテム”悪魔の君主の指輪”を発見した】
【アイテム”浄化された悪魔王の血”を発見した】
悪魔の君主の指輪。これでセット効果が発動される。
【悪魔君主の指輪】
入手難易度:S級
タイプ:アクセサリー
感覚+20、知能+20
セット効果1:全てのステータス+5
セット効果2:全てのステータス+10
セットアイテムよりも重要なのはこれだと、旬が手にしたのは『浄化された悪魔王の血』。
エジルが大丈夫かと声をかけるが、旬はクラフトに夢中のようで、彼の耳には届いていなかった。
【生命の聖水を作成しますか？】とウィンドウに表示される。
作成を選択した旬。作成中とかかれたバーが進んでいく。
成功率と作成結果は、知能によって決まると注意書きが表示される。
それなら、知能に全振りしておけばよかったとつぶやく旬。
10…9…8……1…作成成功！
旬は、生命の聖水を6個獲得した。
思わずガッツポーズする旬。エジルは後ろで拍手している。
第87話のネタバレ
旬はバランが呼び出す兵士の原動力が気になっていた。
破壊された兵士が再生されない場合、兵士たちを再度召喚するには膨大なマナを消費する必要があるが、一向に尽きる気配がない。
バランの口から稲妻が放たれる。
キバがスキル「守護の歌」で旬を守るが、マナが凄まじい勢いで消費されていく。
ハイレベルな兵士ほど、再生に必要なマナの消費は大きい。だからといって、彼らを使わない選択肢はない。
旬は、マナが枯渇する前に終わらせるしかないと意を決する。
アイアンがバランに斬りかかるが、バランはそれを左手で受け流し、剣で顔面を貫いた。
イグリットも飛び掛かるが、バランは剣を手で受け止めると口から稲妻を放ち、イグリットの上体が吹き飛んだ。
その直後、旬は急所突きで攻撃を仕掛ける。
しかし、バランはこれを剣で防ぐと、旬の頭を鷲掴みにして持ち上げる。
バランは剣を振りかぶる。
が、地面からイグリットとアイアンの武器が伸び、それを止めた。
第86話のネタバレ
バランを前にし、青ざめた表情で体を震わせるエジル。
旬はそれを横目で見ており、彼女でさえも感じることができるほどのオーラなのかと考える。
悪魔王バランが乗るのは、【ワイバーン・カイセリン】
旬は、悪魔じゃないということは、影の抽出ができるかもしれないと思いついた。
バランは剣を前に突きだし、スキル「地獄の軍隊」を使用。
地面からいくつも門が出現し、無数の悪魔が召喚される。
【悪魔の兵士が召喚されました】
【悪魔の騎士が召喚されました】
【悪魔の将軍が召喚されました】
騎士と将軍は、少なくともA級以上のモンスター。
そんな奴らが100体はおり、全員合わせれば1,000体以上はいる。
エジルは、声を震わせてどうすればよいかと旬に言う。
しかし旬は答えない。
悪魔の大軍が迫り、エジルは再び旬の名を叫ぶ。
十分に引きつけたその時、旬はスキル「君主の領域」を発動させ、出てこいと叫んだ。
第85話のネタバレ
エジルが言った通り、90階から難易度が急激に上昇した。
モンスターのレベルと数は、下の階と比べ物にならない。
知性を強化したにもかかわらず、マナが大幅に削れていく。
それだけ影の兵士が破壊と再生を繰り返しているのだ。
97階までやってきた。
だからと言って、運で90階を超えることができたわけじゃない。
旬のレベルは90になっていた。
ランク5のリカード族に続き、ランク4のペイトス族まで瞬時に倒す彼に、エジルは驚いた様子を見せる。
他の人間も、旬のように強いのかと尋ねるエジル。
2人ぐらいと答える旬。
後藤会長と向坂雫。この2人は間違いなく他のS級ハンターよりも強いと考える旬。
最終兵器と呼ばれる最上真よりも数段上の強さを誇るのだ。
一言でS級といっても、その実力は格差がある。測定できないぶん、他のランクよりも格差が大きいのだ。
第84話のネタバレ
食事をご馳走になる旬。
食べながらエジルの父が、進入許可証と道案内だけで大丈夫なのかと言う。
エジルの父は、まだ警戒していた。
人間と取引するということは、プライドを傷つけることなのだ。
彼は、娘に危害を加えたりはしないかと旬に問う。
旬は娘を心配するモンスターかと微笑み、約束は守ると答えた。
エジルの父は使用人を呼び、進入許可証を旬に渡す。
本物であることを確認した旬。
どうやらこの階から、各一族から許可証を入手しなければならないようだ。
旬はエジルに、すぐに出発できるかと尋ねる。エジルははいと答え、2人は家を後にした。
第83話のネタバレ
魔界では、戦争の準備をしていたというエジル。
旬がどんな戦争かと尋ねると、すべての悪魔が集結させられるほどの強敵との戦争だったという。
すると、突然エジルの様子がおかしくなり、許可された情報量を超えたため、会話をブロックすると繰り返して表示される。
それはバルカに質問した時と同じだった。
システムに強制的にブロックされたということは、逆を言えば手掛かりになりえる。
レベルアップやインスタントダンジョン。クエストなどゲームのような仕組みがあるので、モンスターにも何らかの設定があってもおかしくはない。
旬は、その強敵は誰かと尋ねると、エジルは答える前に意識を失ってしまうのだった。
第82話のネタバレ
悪魔貴族が高速で突き攻撃を繰り出してくる。
旬は全てをかわすが、顔、首、心臓を的確に狙ってくるその腕から、悪魔貴族のランクはS級(ヴァルカンらと同じ)ぐらいかと考える。
旬は短剣を一振りして敵の剣をへし折り、兜を掴んでトドメを刺そうと短剣を振りかぶる。
その時だった。
悪魔貴族が喋り、降参したと言うのだ。
この声、まさかと兜を取ると、中に入っていたのは女性。
彼女は命だけは助けてほしいと命乞いをするのだった。
第81話のネタバレ
離島をパトロールする2人のハンター。
1人は新人のようで、先輩であるノガワがこの島の心得のようなものを教えていた。
こんな離島でゲートが発生したら大問題で、もしダンジョンブレイクしてしまえば全滅してしまう。
簡易魔力測定器を使ってゲートを把握し、島の外のハンターにリクエストを送信。
増援が来るまで3日はかかるという。つまり、3日以内にゲートを見つける必要があるのだ。
この村にはD級とE級が駐在しているだけなので、その責任は…。
そうノガワが言いかけた時、新人が目の前を見て、「アレ」とつぶやく。
目の前から歩いてくるアリに向かって、あんた誰？と言うノガワだった。
第80話のネタバレ
深夜。葵が寝ている隙を見計らって彼女の部屋へと入った旬。
自分が留守の間、誰かが妹に近づくかもしれないと考え、キバの側近であったハイオークを呼び出す。
衛兵は4体いたはずだが、3体しか出てこないことに気付いた旬。
1体は天井に引っかかったままだったので、影を抽出できていなかったことを思い出した。
彼はハイオーク1体を妹につけ、彼女の安全を確保するよう命じた。
旬は近所も見張るべきだと考え、影の兵士を5体呼び出した。
彼らにこの地域のパトロールを任せると、影の兵士は夜の街に散っていく。
これで少しは、世界の平和の役に立つだろうと思う旬だった。
第79話のネタバレ
オークションハウスにやってきた旬は、貪欲のオーブの鑑定を受けていた。
鑑定士は、こんなオーブを見るのは初めてだと驚く。
最も有名な職人でさえ、魔力が約50％増幅するオーブを作るのがやっとなのだ。
もし最上がこれを見たら、喉から手が出るほど欲しがるだろうと鑑定士は考える。
どこで入手したか尋ねられ、ダンジョンで見つけたと答える旬。
鑑定士は、オークションで出品するなら最高価格で売却するよう手伝うと言うが、旬は考えますと答える。
早く悪魔の城をクリアし、生命の聖水を作りたいと考えていた旬は、火耐性の装備を購入したいと言うと、防具が沢山展示されている部屋へと案内された。
第78話のネタバレ
場面は、10分前に遡る。
ミンソンは、記者に向けてアピールしていた。
自分は評価の結果に関わらず、ハンターとして市民を守ると。
それを聞いた記者たちは、本当にアジアナンバーワンスターの名誉を捨ててまでハンターになるのかと騒ぎ立てる。
もっとも、これはミンソンの嘘だ。すでに彼はＡランクと査定されており、死神ギルドで2年間活動し、多額の報酬を受け取ることが確約されているのだ。
ミンソンがさらにアピールしようと口を開いたその時だった。
記者たちの元にS級ハンターが誕生したとの知らせが入り、騒ぎ出したのだ。
第77話のネタバレ
旬は報道陣を押し、強引に前へと進もうとする。
すると、1人の大柄な男が旬の前に立ちはだかり、彼を追い返そうとした。
協会に用があると旬は答えるが、今はダメだと言う男。
すると後藤会長が後ろから現れ、彼は自分の客人だと告げる。
中へと入っていく後藤会長と旬。
記者たちの注目も、ミンソンから旬に向けられはじめ、彼は怒りの表情で旬を睨みつける。
ミンソンは、スケジュールを前倒して審査に入るため、中へと入ろうとする。
すると、犬飼たちが立ちふさがり、11時までは誰も建物の中には入れないと言うのだ。
第76話のネタバレ
とあるカフェで、諸菱が緊張した面持ちで旬を待っていた。
いよいよ運命の時間が迫っていたのだ。
そこに旬が姿を現し、諸菱はこっちだと声を掛けた。
旬の服は汚れていた。それがダンジョンに行っていたからだと知り、ますます諸菱は旬を尊敬する。
そして彼は、父との交渉の場で起きたことを包み隠さず旬に打ち明けた。
諸菱は、旬に全てを任せるという。
旬は「諸菱くん、俺は…」と口にし、諸菱は息を飲むのだった。
第75話のネタバレ
玉座の間に入ってきた犬飼たち監視課は、目の前で起こっている事態を飲み込めずにいた。
ハイオークとハイオークが戦闘を繰り広げているのだ。
それを見た向坂は、あれは召喚獣だと告げる。
そんななか、旬はボスの顔を拳で殴り飛ばしていた。
それが水篠旬であることに驚く犬飼。向坂は、彼までもが旬を知っていることに驚いていた。
犬飼は、エネルギーを感じて助けにきたが、その必要はなかったと告げる。
さらに、旬の動きが完全に最上級の戦闘系ハンターであることに驚くのだった。
第74話のネタバレ
ハイオークと影のハイオーク達が威嚇し合う。
この光景に、カンガルガンは席を立ち、”君主”と口にした。
だとすれば、どうしてここにと思うカンガルガン。
ここで目覚めた時、頭の中に一つの命令が入ってきたという。
“人間を狩れ！”、そして抹殺した人間を我に捧げよと。
将軍戦かと薄ら笑いを浮かべる旬。
第73話のネタバレ
ゲートの外には、黒塗りの車が集まっていた。
中からは監視課の犬飼と他数名が姿をみせる。
作業員たちは、中で何かあったに違いないと口々に話していた。
犬飼はゲートを前に、どうして旬が鉄夫を1日だけでなく、2日も志願したのか気になっているようだ。
彼はS級確定で、全ての行動が監視対象になるという自覚があればいいのだがと思う犬飼。
犬飼は発掘隊のリーダーに旬の居場所を尋ね、ゲートの中に荷物持ちとして入ったことを告げる。
さらには、向坂も彼のことを聞いて中へ入ったことを明かした。
犬飼たちがゲートに入ろうとすると、凶悪なオーラが彼らを襲う。
慌てて魔力測定器を持ちだし計測すると、表示された数値は94,218。
これは、A級の中でも最上位に属するゲートだった。
第72話のネタバレ
おびただしい量のハイオークたち。リーダーの男は、これだけの数がゲートの外へ出ていったら、上級ハンターが到着する前に小さい都市一つを粉砕できる規模だと思う。
少なくとも、ボスだけは倒さなくては。しかし、護衛から溢れるエネルギーも半端ない。
攻略隊の面々は、リーダーの男が合図をする時を待っていた。
そんななか、自分が怖いかと言って仮面を外すカンガルガン。
その直後、隊員に映ったのは絶対的な死の場面。
隊員たちは息すらまともにできず、こんなのを相手にしなくてはいけないのかと青ざめる。
リーダーの男は、どうして自分をここまで連れてこさせたのか尋ねた。
余興だというカンガルガン。
ここで1人ずつ殺し、兵士を楽しませるためだという。同時に、オークたちは雄叫びをあげた。
第71話のネタバレ
先ほど20匹を超えるハイオークを相手に、ギリギリで勝利を収めた攻略隊。
しかし、今目の前には、50匹を超えるハイオークが迫ってきていた。
そのうち1体のハイオークが接近し、身をかがめてリーダーの顔を覗き込む。
リーダーの名を叫ぶ仲間たち。
リーダーはここで戦うのは犬死にだと答える。
こんなときに最上や向坂がいればと、拳が震えていた。
するとハイオークは意味不明の言葉を告げ、後ろに並び立つハイオークたちも同じ言葉を叫びはじめる。
その直後、先頭のハイオークの様子が突如おかしくなり、人間の言葉を発するようになったのだ。
第70話のネタバレ
女性ヒーラーを襲うハイオークを倒した旬は、隠密で姿を隠すなか、次々とハイオークたちを切り刻んでいく。
周りに悟られないよう、バレない範囲で弱体化してやるのだ。
何匹かは旬の気配を嗅ぎつけるが、旬はそいつらの喉元を切り裂き、動けないように援護する。
これ以上、死ぬのをみるのはつらいといって、援護を続ける旬。すると、旬のレベルが上がり、サポートするだけでも経験値が入ることを知った。
1人で全部倒せば、もう1レベルは上がったところだが、ここはハンターズが大金を出して許可を得たダンジョンで、部外者がでしゃばる場所ではない。
旬の援護もあり、なんとかハイオークの群れを撃退した攻略隊。幸運にも、死者はでていなかった。
第69話のネタバレ
奥から現れたのは、ダンジョンジャッカルという犬型のモンスター。
リーダーやタンクはこれを切り伏せるものの、ダンジョンジャッカルは次々と襲い掛かってくる。
しかし、流石はハンターズギルド。これには苦戦することなく、魔法使いがダンジョンジャッカルを一網打尽にした。
タンクの男は、どうしてA級ダンジョンにこいつらが出てくるのか不思議がっています。
旬もロングヘアーの女性に尋ねると、ダンジョンジャッカルはC級のモンスターだという。A級ダンジョンでは弱すぎるので、強いモンスターの餌になり、全滅するのが常なのだ。
しかも、彼らが襲っても倒せるモンスターもいないので、餌がないため弱いモンスターは生き残らないのだ。
第68話のネタバレ
旬の調査を依頼する向坂。すると電話の相手は、昨日最上真からも同じお願いを依頼されたという。
最上がそう指示した理由を尋ねるが、そこまではわからないと言う。
さらに、旬について調べたが協会からロックがかかっていると言う。最上級ハンターでもない、一般のハンターの情報をロックしているのは、異例だという。
最上が知りたがり、協会が隠そうとするE級ハンター。彼女は明らかに何かがあるといい、電話を切ります。
ベッドに横たわり、出会ったハンターの中で、良い匂いがしたのは彼が初めてだと思うのだった。
第67話のネタバレ
話しかけてきたのは、ハンターズギルド副代表、向坂雫だった。
旬は危うく大惨事になるところだったと剣をしまい、道に迷ってしまったと答える。
向坂は旬は発掘隊か尋ね、そこはボスがいるから離れるよう、口元をハンカチで抑えながら告げる。
向坂は、旬の手元に剣があったように見えたが今はなくなっていることに気づき、見間違えだったと思う。
すぐにこの場から離れるように言う向坂に、旬はすみませんといって素直に戻ろうとする。
すれ違い様、向坂は何かに気づき、旬を呼び止める。そして、おもむろに旬の匂いを嗅ぎ、悪臭がしないと顔を輝かせた。
第66話のネタバレ
向坂雫から出るオーラを見て、旬はこれほどの気を持った女性は世界でも数えるほどで、最上真や後藤会長と同等だと思っていた。
すると向坂雫も、強い気を感じて発掘隊の方をチラっと見る。てっきり後藤会長がいたのかと思ったが、その気は嘘みたいに消えていた。
旬はそんな彼女を見て、予想よりも感覚が鋭い女性だと思うのだった。
発掘隊のリーダーは、これからが自分達の出番だとみんなを鼓舞し、ダンジョンへと潜入していく。
第65話のネタバレ
ハンターオークションとは、ハンター入手した材料やアイテムを売買できるオン、オフライン市場。
ハンターにとって装備は生命線であり、良い装備ほどより安全を確保できるため、国内数万人のハンターが日夜利用していた。
収入の低いE,D級ハンターは装備を整えづらいが、彼らが安定したレイドを回る攻撃隊に入れば話は変わる。
ハンターが使用する全ての装備には魔力がこもり、D級が使用する粗野な剣でさえ数百万の値がつくのだ。
C級からは高収入が確保され、攻略のために道具を購入することに金を惜しむ理由はない。
上級ハンターが使う装備ともなれば、数億、数百億を過ぎるのは当たり前なのだ。
PCでハンターオークションを眺める旬。気になる商品があったが、自分の資産では買えないことに苛立っていた。
悪魔城は上がるほど火属性攻撃が増えるうえに、フィールド自体が激しく燃え上がるため、それを防げる防具が必要なのだ。
第64話のネタバレ
今、この国を支えているのは政府ではなく、怪物から国民を守るハンターであり、その上にハンター協会があると後藤会長は言う。
つまり、権力のことかと考えた旬は、どうして自分にそこまでするのかと尋ねた。
後藤は、5つのギルドを知っているかと尋ねる。
- ハンターズ
- 新星
- 白虎
- 死神
- 騎士団
この国は、上記5つのギルドによってバランスが保たれているが、旬がどこに入るとしてもバランスが崩壊してしまうという。
法と制度といった普通の権力で制御できるものではなく、それがハンター協会が必要な理由だと説明する。
第63話のネタバレ
最上真。火炎系魔法の頂点に立ち、最終兵器と呼ばれ、旬の別名”最弱兵器”の元となったハンター。
対峙する旬と最上。周りのスカウトマンは、既にハンターズに内定していたのかと肩を落とす。
最上と一緒にいた犬飼は、旬がS級だったことに驚いていた。
最上は、旬から溢れ出るオーラを察知し、精密測定器を待つまでもなく、最高級のハンターであることを見抜いていた。
彼は丁寧に挨拶をすると、既に決めているギルドはないかと尋ね、なければ詳しく話したいと切り出した。
そんな時間はないと断り、その場を離れる旬。
第62話のネタバレ
待合室で審査を待つ旬。
すると男が、そんなに緊張しなくても大丈夫だと話しかけてきた。
待合室を出た先を指を差す。どうやら審査を終えたハンターを、ギルドの営業員がスカウトしているようだ。
しかし、ああいったギルドは危険なレイドに参加することが多く、ハンター死亡率も高いため、行かないほうがいいと男は忠告する。
そして男は、E級以外であれば食っていくのに支障はないといい、検査へと向かった。
しかし、階級は人生を変えるものだと旬は悟っていた。
たとえ鍛錬しても、階級の差は簡単には縮まらないし、年収の差も無視できない。
でも、今の自分であれば、E級を脱せるはずだと、彼は拳を握りしめた。
第61話のネタバレ
≪亡霊の導き手メデュウスを倒しました≫
アンデッド軍団を打ち倒した旬。
レベルが2上がり、アイテムと悪魔の魂をドロップする。
彼はメデュウスを仲間にしたいと思うが、悪魔からは影の抽出が不可能なため、しぶしぶ諦める。
悪魔君主の首輪を入手し、残すは悪魔君主の指輪だけだ。
悪魔君主の首輪は素早さと知能を+20する効果。さらに、セット効果1が解放され、全ステータスが+5される。
セット完成まであと一匹。しかし旬は、悪魔の魂を10万個集めきっており、これ以上進むための体力は残されてなかった。
第60話のネタバレ
ヴァルカンを討伐した旬。
流石はボスで、報酬もなかなか良いものがドロップした。
その一つである「世界樹の破片」は、最高級魔法道具の素材に使われる代物らしい。
「悪魔君主のイヤリング」は、入手難易度Sのアクセサリー。筋力と体力が+20され、他の悪魔君主シリーズとセットすることで、セット効果が解放されるという。
他のシリーズも、このダンジョンの敵を倒せばドロップするだろうと推測する旬。
残った「貪欲の玉」は、魔法ダメージを2倍にするという効果を持ったアイテム。
凄い効果だが、旬にとっては宝の持ち腐れだ。
そんななか、イグリットが倒した敵の首を引っ提げ、旬に跪いた。
それはもうやめてほしいと言う旬。
なぜなら、イグリットを真似してアイアンまでもが討ち取った敵の首を持ってくるからだ。
第59話のネタバレ
思い切りヴォルカンを殴り飛ばした旬。
ヴォルカンは大きく地面に打ち付けられ、壁へと激突する。
ヴォルカンは「スキル:怒り」を使用。ケルベロスの時と同様、3分間全てのステータスが2倍となり、動きがより一層俊敏になった。
旬はアイアンの名を大きく叫ぶと、アイアンは旬に向けて手にした大盾を投げつける。
旬は盾を受け取り、すぐさま防御態勢となってヴォルカンの攻撃を受け止めた。
その威力を物語るように、あたりに激しい衝撃波が巻き起こる。
第58話のネタバレ
一通り敵を片付けた旬。
敵のレベルはD級程度だが、経験値の獲得量は多く、C級ダンジョン9回で1上がっていたのが、ここでは4時間で1レベル上がっていた。
レッドゲート事件の時に大虎と会った時、やっと旬はS級になったばかりだと感じ取った。
もっと強くなるためには、速度を上げる必要がある。
そう思いながら、悪魔城の2層に上がる許可証を使う旬だった。
第57話のネタバレ
ビルがバチッという音とともに、激しく燃え上がる。
旬は城門の鍵を使い、ゲートを開いたのだ。
ケルベロスと戦った時と比べ、旬のレベルは3倍。あの時よりは楽にクリアできるだろうと思う旬。
中へ入ると、そこにモンスターの気配はなく、だたっ広い廊下が続いていた。
すると、クエストが提示される。
「一般クエスト：悪魔の魂を集めろ！」
悪魔の魂を10,000個集めろというものだった。報酬も豪華で、クリアすれば100億ゴールドを超えるアイテムを入手できるようだ。
しかし、報酬がいいということは、それだけ難易度が高いという意味でもある。
先へ進み、慎重に扉を開くと、そこにはフィールドのような景色が広がっていた。
第56話のネタバレ
とあるC級ゲート。
諸菱は、旬が操る影の兵士たちを見て腰を抜かしていた。
「み…水篠…さん。な…なんですかこいつら！？」
旬は、勝手に戦ってくれるし、雑用もこなすし便利だと冷静に告げる。
魔法石まで回収する影の兵士を見て、諸菱はせめて魔法石くらい自分に拾わせてほしいと言う。
「僕の役目を取られたような気がして悲しいです…」
旬はそんな諸菱を変な奴だと思い、クスッと笑う。
諸菱とのレイド巡りも、ついに明日で最後を迎えようとしているのだった。
第55話のネタバレ
旬たちを心配する宍戸たち。
現実世界では既に夜中の3時を回っており、レッドゲート内部では1週間が経過していた。
宍戸が、ここは自分が見ているから大虎に帰るよう促すと、ゲートがバチバチッと音を立て始めた。
宍戸「レッドゲートが開きます！ダンジョンをクリアしたようです！」
中から、今宮、松浦、矢田、そして旬とりんが出てくる。
宍戸は、自分の読み通りだと拳を握りしめた。
ゲートがパッと消える。
大虎は、下級ハンターとB級一人しか生還してこなかったことに、驚きを隠せないでいた。
第54話のネタバレ
上原の影の抽出に成功した旬。
上原の姿は、生きていた時と比較にならないほど大きくなっていた。
ウィンドウに名前をつけるよう案内され、めちゃくちゃ武装していることから「アイアン」と名付ける。
アイアンは「スキル：挑発の雄叫び」を使用し、バルカを挑発状態にして攻撃を引きつけた。
重装備のアイアンは、バルカの俊敏な動きに流石についていくことはできなかった。
しかし、その隙を旬とイグリットがカバーする。
イグリットの攻撃をかわしたバルカだが、旬のカサカの毒牙が彼の右肩を捉えた。
第53話のネタバレ
旬は、アイスエルフのボスと剣を交えるが、やはり一筋縄ではいかなかった。
するとボスは馬を降り、提案があると言う。ただ、その前に一つ聞きたいことがある。
ボス「おまえはどうして人間でもないのに、人間の間に混ざっているんだ？」
旬は思わず「は？」と答える。
どうやらアイスエルフたちには「人間を殺せ」と声が聞こえるらしいが、旬の前ではその声が聞こえないというのだ。
（俺がプレイヤーになったからなのかもしれない）と思う旬。
アイスエルフのボスは、自分達は戦う必要がないといい、後ろにいる今宮ら人間たちを渡すよう迫る。
その提案に乗れば、旬には手出ししないというボス。
「俺も一つ聞く、おまえたち何者だ？」と旬は尋ねる。
ボスが「我々は…」と答えようとすると、突如「バチバチッ」とノイズのようなものが走る。
そして、再び先ほどの提案を繰り返してきたのだ。
第52話のネタバレ
レッドゲート前では、大虎と将人のS級ハンター同士のバトルが勃発。
2人の拳がぶつかり合うと、物凄い衝撃が辺りを包み、宍戸たちは今にも吹き飛ばされそうだった。
シュゥゥ
と音を立てて土埃が消えかかる。
将人「やるじゃねぇか」
そう呟く将人の目の前に現れたのは、監視課の犬飼。
犬飼はなんと、双方の腕を掴み、食い止めたのだ。
第51話のネタバレ
影の兵士たちを呼び出し、アイスベアの群れと戦わせる旬。
強力な火力の魔法兵や再生力の高い歩兵の活躍は期待以上で、次々とアイスベアを蹴散らしていく。
しかし、マナの消費量は半端なく、再生するごとに物凄い勢いで減っていくのだけが欠点だ。
すると奥から、アイスベアの親玉が大きな雄叫びをあげて現れる。
影の兵士たちを向かわせるが、一瞬で倒されてしまった。
旬のMPは0となり、マナがないため兵士を再生できないとウィンドウに表示される。
そんな中旬は、イグリットを呼び出すのだった。
第50話のネタバレ
上原「全員かまえろ」
上原たちに、巨大なアイスベアの群れが襲い掛かる。
上原は、アイスベアのその強烈な攻撃を盾で防ぎ、斧で反撃する。
「隊長さすがです！」「A級ってやっぱ違うな！」
アイスベアの大群を、ほぼ一人で倒した上原に賞賛の声が飛び交った。
当の上原は、アイスベアくらいどうってことないと不満そうな表情を見せる。
他のハンターが、食用にとっておきましょうという。これだけあれば数日持ちそうで、出だしは好調だというと、上原は油断は禁物だと咎めるのだった。
(俺がいなければ、今頃おまえら全員クマの餌になってたことだろう)
と思う上原だった。
第49話のネタバレ
A級の上原は、こうなった以上自分の指示に従ってもらうと指揮を執る。
全員を生きて帰すことは難しく、ダンジョンブレイクを待つとしてもそれまで生きていることすら難しい状況。
レッドゲートの難易度は最低でもB級。そんな危険な場所で全員を率いるのは無理があるというと、上原は二手に別れて進むことを提案する。
旬は思わず「えっ！？」と動揺する。
そして上原は、一緒に行く人を募ると、数人が「はい」と名乗りでる。
(あの人たちは、A級ハンターと一緒に行動した方が生存率を上げられるだろう)
すると上原は、「おまえはダメだ」と言って、同行を名乗り出た者達を突き返す。
「残念ながらC級以下は連れていけない」
ここでの1日は外の世界の1時間で、ダンジョンブレイクやボスを倒すのに最悪数ヶ月かかる。お荷物は置いていくしかないと言うのだ。
第48話のネタバレ
日本ハンター協会の監視課の犬飼が、右京を車に乗せ走る。
犬飼は、S級ハンターを乗せるのだから、もっといい車をご用意すべきだと謝ると、確かにこのスピードなら走った方が速いという右京。
右京は、兄 隼人の葬式はどうなったと尋ねる。遺体は回収できなかったが、葬儀はしめやかに行ったと言う犬飼は、墓参りに行くか尋ねるが、死んだ人間に興味はないという。
それよりも、旬の方が気になるという右京は、ダンジョンに向かうよう犬飼に指示。犬飼は数あるゲートの中から2人を見つけ出すのは無理だというが、今は21世紀、すぐに見つかるといい、スマホをチェックする。
旬は今、ダンジョンにいるとの情報を掴んだ右京。そして右京は、ダンジョンで俺が奴らを埋葬しようが、監視課は気づかないフリをすればいいと告げるのでした。
第47話のネタバレ
「まさか先生が紹介してくれるって言ってたハンターって…」
困惑するひな。旬は葵の写真を見せると、ひなは葵の兄だと気づき、病院のお見舞いに付き添ったことがあると口にした。
ひなは、先生のハンターの知り合いがいたんだと言うと、自分はもう学校に行くつもりはないと言う。
旬は、「E級だろ？」と言い、金にならないからやめろと説得を試みるが、ひなは説教するなら帰れと冷たく言い放つ。
それに、旬もE級だと言うと、旬はかつての自分のように頑固だと思うも、辞めろと言いに来たわけではないと諭す。
現実がいかに残酷で、非情かということは、その目で見るまでわからないと考える旬は、ひなを立派なハンターにすると言い、とある場所に誘うのだった。
第46話のネタバレ
無事に転職ダンジョンをクリアした旬は、その夜、疲労で爆睡していた。葵からの電話で目が覚めると、時刻は既に2時。
葵の保護者懇談は5時から。すぐさま支度をして出かけようとした旬だったが、先生と会うのにジャージはまずいと思い、理髪店で髪型を整え、服装もちゃんとしたものを用意して、懇談会に臨むのだった。
第45話のネタバレ
ウィンドウに表示された旬の新たな職業。それは「ネクロマンサー」だった。
魔法系「ネクロマンサー」。影を背負った魔法使いと、その後を追うアンデッド軍団。ゲームや小説では、召喚した霊に戦いを委ねるタイプだ。
どうしてこんな職業が選ばれたのか、納得のいかない旬。するとウィンドウには、「転職しますか？」という表示がなされ、拒否することもできるようだ。
拒否したら転職できなくなるかもという不安を抱きながらも、「いいえ」を選ぶ旬。
すると、「ネクロマンサーは”隠し職業”です。本当にいいですか？」と表示される。
隠し職業。強力なシールドを作ることができるハンターや、ヒーラーではないのに人にバフをかけることができるハンターなど、特殊な力を持つハンター。
白虎ギルドのマスターS級『白川大虎』は、魔獣に変身できるという噂もある。そういった特殊な力を持つハンターたちは、大型ギルドに入り、巨額な富を得ている。
悩む旬。職業体験みたいなシステムがあればと口にすると、あることに気がつく。
第44話のネタバレ
スキル：支配者の手を使い、倒した魔法使いに刺さったままだった「カサカの毒牙」をその手に戻す旬。
そして、瞬く間に魔法使いを一人倒す。あと4体。
右手にナイトキラー、左手にカサカの毒牙を携えた旬は、中央を駆け抜け、騎士を次々となぎ倒していく。もはや、彼を止められるものはいなかった。
第43話のネタバレ
ペナルティークエスト中の旬。ペナルティー時間は残り15分となっていた。
次々と襲い掛かる巨大ムカデを倒し続け、旬のレベルは51になっていた。
旬の読み通り、ペナルティーゾーンでレベルアップすると体力が回復した。ストアでポーションも補給できるので、好きなだけ体力を回復できる。
クエスト終了まで残り3分。すると旬は、カサカの毒牙ではナイトたちの防御は破れないといい、もっと強力な武器が必要だとストアを開く。
第42話のネタバレ
もう1人の旬「それにしても、これがホントに俺なの？」
背も伸びてがたいもよく、外見は強そうだというもう1人の旬。だが、変わったのは表だけ、中身は今も弱いままだとほくそ笑む。
その間にも、ナイトは攻撃を仕掛けてくる。旬は咄嗟に反撃した。
もう1人の旬は、所詮お前はその程度だと告げる。
その声に「黙れ」と言い、ナイトに攻撃する旬。しかし、攻撃は受け止められてしまい、脇腹を殴られて体制を崩したところを、押さえつけられてしまった。
第41話のネタバレ
旬「クエストはまだ終わってないってことなのか？」
その瞬間、旬の周りに空間が歪んだような渦が、ウィーンと音をたてて次々と出現する。
ウィンドウには、「これより転職クエストを開始します」と表示される。
交戦時間の長さに合わせて、転職に必要なポイントが付与されるという無制限ウェーブだ。
幸運を祈りますと表示され、カウントが始まった。
第40話のネタバレ
玉座にうなだれる旬。
イグリットは旬に近づくと、大剣をその手に呼び戻し、旬の首を狙って振り下ろす。
ガンッ
しかし旬は、その大剣を左手で受け止めた。道中でドロップした、「上級ナイトの小手」の効果のおかげで、手を負傷することなく、剣を捉えることができたのだ。
旬「俺は…まだ…！負けちゃいねぇ！！」
旬はそう言って、イグリットの兜の隙間から、カサカの毒牙を左目に突き刺した。
流石にこれは効いたのか、よろめくイグリット。
その隙に、旬は胴体に向かってタックルし、壁に激突させる。
イグリットは、突き刺さったカサカの毒牙を引き抜き、旬に向けて刺そうとするが、その短剣はサァーッと消えていった。
第39話のネタバレ
身の丈ほどある大剣を持ち、紅い甲冑に身を纏う者の名は、騎士団長・紅血のイグリット。
名前の色が赤黒く、これまでの敵よりも手強いのは明白だった。
イグリットは、目にも止まらぬ速さで旬に斬りかかってくる。
シュイィンッ
横に一閃するイグリット。旬はしゃがんでこれを避けるが、背後にあった巨大な柱が小枝を折るように砕け散る。
その隙に反撃に出る旬だが、鎧の上からでは短剣による攻撃は通用しなかった。
第38話のネタバレ
両手剣を持つ鎧の騎士が、旬を襲う。
旬は攻撃をかわし、急所突きを放つが、鎧の騎士には全く通用していたかった。
しかし、鎧の騎士の動きは遅く、防御力が高いだけの相手。カサカを倒した旬にとっては、どうってことのない相手。
旬は攻撃の隙を突き、背後から兜を引きちぎる。ウィンドウには、ナイトを倒したと表示された。
長期戦は避けられない人型タイプのモンスターで、何度もでてこられると少々厄介な相手だ。
ダンジョン内の灯りは松明だけで、視界も悪い。インスタントダンジョン同様、クリアするまで外には出られず、その上回復や途中退場でもできない。
クリアするのに最低でも数時間、下手をしたら数日かかるかも知れない。その時、旬はデイリークエストをこなしていないことを思い出す。
第37話のネタバレ
宍戸「さっ…30億？」
思わず大声をあげ、席を立つ宍戸。周りの視線を受け、我に返り席に着く。
旬は、諸菱建設が提示してきたのは30億のビルで、その2倍の50億の白虎ビルをもらえるかと思ったと話す。
等級の再検査もしてないのに、諸菱が30億も出すとは、いったいどんな力を隠し持ってるんだと呆然とする宍戸。
しかし、値段を吊り上げるための嘘の可能性もある。
すると旬は、証拠もあるといってスマホをとりだした。その自信満々な態度に、事実であることを感じ取った宍戸は、そこまでの金額だと上の人間と話し合う必要があると話す。
「お話は以上ですね？」と席を立つ旬。
宍戸は、諸菱建設での待遇を調べてから上と相談し、会うべきだったと、自身の早計な判断を悔やむのだった。
第36話のネタバレ
白虎ギルドの宍戸課長は、旬について調べていた。
旬は、二重ダンジョン事件、右京隼人攻撃隊全滅事件、監視課ハンターによる暗殺事件と、3度も大惨事に遭遇したのに無事であること。旬と諸菱は2つ目の事件で知り合ったこと。
注目すべき点は、諸菱が諸菱建設の息子だということだ。会長の諸菱明成がギルドを創設するため、実力のあるハンターを物色しているという噂がある。
それが事実なら、諸菱が今やっていることはただのお遊びではない。
宍戸は、旬を再覚醒者で間違いないと断定する。
第35話のネタバレ
夜道を歩く旬と観月。
観月は、自分は何も変わっていないが、旬はずいぶんと変わったと話す。
旬「経験から受ける影響は、人それぞれです。」
同意する観月。そして、自分はハンターの仕事をするには臆病過ぎるみたいだという。
B級ヒーラーであれば、本当はA級やB級。せめてC級レイドには参加するべきなのに、わざとD級やE級のレイドに参加してきたと語る観月。
そこで旬と出会い、気づけばいつも旬の手当てをしていた。
正直に言えば、最初は何度も何度も怪我をされて面倒で、命知らずでバカみたいだと思っていたこともあったと観月は言う。
第34話のネタバレ
負けた僕が死ぬ。これは至極当然のことだという道門。あたりには、おびただしい量の血が流れていた。
道門は、旬に一体何者なのか尋ねた。
暗殺系が治療魔法に、デバフ魔法まで使えるなんて聞いたことがないのだ。
旬も、自分の正体が気になって仕方がないという。
瀕死のために抵抗力がないのか、カサカの毒牙の特殊効果が発動し、苦しむ道門。
旬は、もし自分が戦うたび強くなるハンターだとしたら、どこまで強くなると予想するか道門に問う。
お前の影法師は、闇と繋がっており、その闇の深さだけ強くなれるだろうとと答え、道門は息絶えるのだった。
緊急クエスト完了のウィンドウが表示され。クエスト報酬「能力値ポイント+5」を獲得した旬。
旬は、たしかに前とは比べものにならないほど強くなったが、強くなるつれ、自分の中にある何かが崩れ落ちていくような感覚を覚えていたのだった。
第33話のネタバレ
旬は、クエストのおかげで道門を殺す理由ができたことに感謝していた。
道門は、動きが速く、短剣を武器に使う超接近型ダメージディーラー。道門はここまで同じ条件の揃った先輩はそう簡単に会えないだろうと言いながら、攻撃を繰り出す。
旬は、確かにいろんなことを学べそうだという。言葉多きは品少しの実例まで見せてもらって、助かるというと、旬はスキル「疾走」を使う。
道門(さらに速くなった！？こいつもスキルが使えるのか？)
旬の攻撃が道門の頬をかすめると、カサカの毒牙の効果「麻痺」と「出血」が発動。道門は、旬の持つ短剣には特殊な効果があることに気づいた。
しかし、道門の抵抗力が高く、特殊効果は解除されてしまう。
道門「僕もおもしろいのを見せてやるよ」
すると、道門の体がシューッと音を立てて消えていくのだった。
第32話のネタバレ
旬は、「なんでこんなことをするんだ」と道門に問う。
「囚人たちを殺したことか」と聞き返す道門に、お前が一番わかっているだろうと睨む旬。
道門はニヤニヤ笑うと、「僕にだって事情がある」と言う。
場面は、とあるカフェに移る。
依頼者は、道門の監視下にある服役者に辱めを受け、自殺した娘の父親だった。
妻は精神的ショックで今も入院中。
それなのに犯罪者は、数年後には何事もなかったかのように外で生きていける。
このままでは夜も眠れないという男。道門はその依頼を、3億で引き受けたのだった。
第31話のネタバレ
魔法使いである限り、筋力と体力。そして速度は十分ではない。
観月の力を借りても、これでは車のエンジンを自転車に載せ、ペダルを漕ぐようなもの。速度の加減ができないまま、カーブに差し掛かれば、死んでしまう。
道門は馬渕に襲い掛かる。
道門は、魔法系ハンターが暗殺系相手では不利なので、剣を握ったのはいい選択だったかもしれないが、肉体レベルがD級にも満たないものが剣を握ったところで、どうにもならないと言うのだ。
その時、見ていた旬は驚いた表情をみせる。
馬渕の剣が、道門を真っ二つに切り裂いたのだ。
第30話のネタバレ
「おっとおっと、ガキどもがしくじったようだ」と話す道門。
できる限り苦痛を与えてから殺すように頼まれていたのに、すぐに逝ってしまったのだ。
囚人の首を片手で持ちあげ、ガキどもは早く殺したくて仕方がないと不敵な笑みをみせる道門。
その場面に、真島たちは遭遇してしまうのだった。
そこには、2人の囚人たちの無残な死体が。
道門は真島たちに気が付くと、道が繋がっていたことを理解する。
「ってことはボスの部屋に続くのは一番左側の道ね」
と言うと、手にした短剣で囚人の首をハネたのだった。
第29話のネタバレ
囚人たちの手錠を外す道門。
道門は、馬渕に自己紹介をすると、誰がリーダーをつとめるのか尋ねる。
「私が行きましょう」
そう言ったのは馬渕だった。馬渕は、旬に自分がリーダーをしても問題ないかと問う。
「もちろんです…」という旬。そんな旬に、また機会をくれてありがとうと頭を深々と下げ、カルテノン神殿で生存した6人を代表して、心から感謝していると告げる。
馬渕は、真島にも自分がリーダーでいいかと尋ねると、好きにしろと言い残し、スタスタとゲートに向かう真島。
そんな真島に対し、馬渕は深いため息をつくのでした。
第28話のネタバレ
とある剣道場にて、師範と弟子が激しく打ち込みあっている。
勝負の末、「やっぱり師範には敵いません」という弟子。隻腕の男は、年寄りをからかうなと、手加減してるのが見え見えだぞと答える。
その男は、カルテノン神殿の生き残りである馬渕だった。
馬渕のスマホに連絡が入り、緊急招集がかかる。今日はここまでにしようという馬渕に、弟子はハンターを引退しないのかと尋ねた。
先もさほど長くない人生、どうせなら世の中に貢献して逝きたいと答える馬渕。
それよりも、S級ハンターが自分のような低級ハンターに剣を習う方が不思議だと言うのだった。
第27話のネタバレ
悪魔の城に導いてくれる鍵。入手難易度はS級。
入手難易度＝ダンジョン難易度であれば、生存できる可能性は限りなく低く、レベルを上げてから挑む方が賢明だ。
B級以上のゲートからは難易度が爆発的に上がり、世界的に見てもS級ゲートが開かれたことはほぼなかった。
数少ない事例として、架南島がある。架南島ではS級ゲートがダンジョンブレイクを起こし、人の住めない捨てられた土地のと化したのだ。
S級ゲートは、S級ハンターたちがチームを組んでも、クリアできるかどうかといった難易度で、今の旬がS級ダンジョンに潜ることは無茶でしかないのだ。
そんな次元の異なる怪物たちに、今の自分の攻撃は効くのか、単純な好奇心で挑む旬。
第26話のネタバレ
諸菱に提示された報酬は、ギルドの事務所に使おうと建てている建物で、推定時価は30億だった。
(C級レイド19回で30億の物件…)
マスターになれればこのくらい安いもんなのかと尋ねると、諸菱は「はい」と即答する。
断る理由もないが、唯一無二の成長可能なハンターであることを自覚している旬にとっては、このままいけば30億なんてはした金に過ぎないのだった。
すると旬は、一つ条件があると言う。それは、旬と諸菱だけでダンジョンをクリアするというものだった。
怯える諸菱。C級ゲートは最低でも10人は必要だというと、人数合わせを雇えばいいという旬。
危険過ぎるという諸菱。旬は、ものは考えようだといい、19回のレイドを怪我人ゼロで終えることができれば、19回連続無事故の攻撃隊として父親にアピールできるという。
納得した諸菱は、メンバー集めを請け負うのでした。
第25話のネタバレ
犬飼に部下が話しかける。C級ダンジョンのレイドで8人が戦死したが、生存者がⅮ級とE級だったことを伝える部下。
犬飼は、「逃げ出したんだろう、よくあることだ」というと、部下はボスを倒してでてきたというのだった。
D級の諸菱賢太がかなり高価な装備をつけていたので、C級のボスなら倒せないこともなかったが、そもそも熟練したパーティなら苦戦するはずがないという部下。
犬飼は「何が言いたい」と言うと、部下はもう一人の生存者が、二重ダンジョン事件でも生き残った旬であることを伝える。
第24話のネタバレ
(人を殺してしまった。)
システムの命令に従っただけとはいれ、俺は今、人を殺してしまった。もう引き下がることはできないと、剣を強く握りしめる。
カルテノン神殿での出来事を思い出した旬は、青白い異様なオーラを放っていた。
どんな手を使ったのかはわからないが、油断は禁物だという右京。
コージは、魔法で攻撃するが、旬はかわし、「おまえの魔法は邪魔だ」と言ってコージの体をバラバラに切り刻んだ。
その光景を見た剣士の2人が斬りかかるが、旬は軽々とかわし、次々と切り刻んでいく。
旬の動きが速すぎて、攻撃が間に合わない。
その姿に、諸菱も開いた口が塞がらない。ダンジョンのボスよりも強くなっている気がすると呟くのだった。
第23話のネタバレ
ボス部屋の入口が破壊され、右京たちが戻ってきた。
コージたちは、旬と諸菱が生きていることに驚き、諸菱の高級装備のおかげで勝てたのだろうと勘違いする。
それは右京も同じで、E級が役に立つわけがなく、ボスは諸菱1人で倒したのだろうと思い込む。
そして、装備には特殊効果がかかっている可能性が高く、敵に回すと厄介そうだと考えた右京は、諸菱に呼びかける。
諸菱の父親が、諸菱建設会長で、総資産1兆円もある諸菱明成であることを調べた右京は、父親に話があるというと、旬を殺して、共犯になるよう提案する。
第22話のネタバレ
ボスが連続で繰り出す攻撃をかわし、脚を斬りつける旬。
しかし、蜘蛛の表皮は硬く、短剣でダメージを与えるには、もっと深く差さなければいけなかった。
蜘蛛の攻撃の手は止まない。地面や岩肌をも軽々と貫く破壊力で、一発でも喰らえば死んでしまう。
時間がないが、距離を確保するためには時間をかけるしかなかったのだ。
諸菱は、旬のあまりの強さに、不正登録者ではないかと疑う。
ごく稀に、魔力をコントロールできるハンターがおり、その気になれば測定時のランクを誤魔化すことができるのだ。
第21話のネタバレ
以前、レイドで一緒になったハンターから、トカゲの話を聞いていた旬。
ハンターという仕事は危険なため、事故は日常茶飯事だった。しかし、事故が起こっても世間に知れ渡ることがなく、犯罪を犯してもバレないのだ。
ダンジョンの中には防犯カメラはなく、ハンターの犯罪を取り締まるのは不可能だった。
弱いと簡単に見捨てられ、強ければ強いほど己の力に酔う。不要だったり邪魔になれば、まるでトカゲがしっぽを切り落とし、逃げるかのように仲間を捨てるのだ。
「だからくれぐれも気を付けろ」
第20話のネタバレ
ダンジョンの広さはランクと関係ない。内部の把握だけで数日かかることもあれば、数時間足らずでボスの部屋に着くこともある。
今回のダンジョンは迷路のように複雑で、敵は少ないが移動するのにかなりの時間を費やした。
旬は荷物運び担当。よほどのことがない限り、戦いに参戦しなくていい。戦いもせずに報酬をもらえるのは、悪くないと思った。
旬の脳裏に「トカゲには気を付けろ」という謎の警告が浮かび上がる。
なぜこの言葉が思い浮かんだのかは不明だった。しかし確かなのは、嫌な予感は外れたためしがないということだった。
第19話のネタバレ
ゲートへと向かう一行。諸菱は、2ヶ月前に社長が900億を持って海外に逃げたというが、何故その話を自分にするのかと困り顔の旬。やたらと口数が多い旬は、諸菱にイラついていた。
「ここです」と右京が言うと、目の前には、一般のC級ゲートもよりも遥かに大きいゲートが。
はじめてのゲートに、焦りを見せる諸菱。旬は、ゲートのサイズはあまり関係なく、着目すべきは中から流れてくる魔力波動の数値だという。
B級以上の危険なダンジョンは普通、大型ギルドの役目であり、C級以下はそこまで危なくないと話す旬。と自身満々に説明したが、旬もC級ははじめてだった。
第18話のネタバレ
病室で筋トレに励む旬。その体は見違えるように変わっており、筋骨隆々としている。
旬の病室を、ナースが訪れる。上半身裸で筋トレをする旬を見て「キャッ」と声を上げると、こんなにいい体してたっけと思い、頬を赤くする。
そして、旬が今日退院だと言うと、連絡先を尋ねるナース。旬は、退院後に検査結果でも送られてくるのかと思い、OKするのだった。
第17話のネタバレ
沼の主 カサカを打ち倒した旬。しかし、服はボロボロで剣も折れ、体に力が入らない。だが、そのおかげで、「カサカの毒牙」という短剣を入手。
攻撃力は真島の2倍あり、麻痺や出血を引き起こすことも可能な優れモノだった。
一方、毒液のほうは飲むと肌が強くなるが、筋肉の永久的損傷をもたらすと書いてあり、ひとまずインベントリに保管する。
ボスを倒したので、ダンジョン内が元に戻る。辺りに人がいないことが気になるものの、旬は畑岡駅を出るのだった。
第16話のネタバレ
カサカの全身は鱗で覆われており、短剣では歯が立たないと洞察する旬。
カサカはシュッと体制を整えると、その巨体からは想像できないスピードで襲い掛かってくる。
旬はそれを避け、なんとか防御力を無力化するしかないと考えるが、分厚い鱗に苦戦する。
カサカは、縦横無尽に動き回り旬を攻撃。最初は剣で凌げていたものの、とうとうカサカの攻撃をまともに受けてしまう。
これでもまだ力不足なのかと、弱気になる旬。どれだけ強くなれば、嘲笑われ続けたこの人生を挽回できるのかと思い、過去に馬渕から人類最弱兵器と呼ばれていることを教えてもらったことを思い出す。
第15話のネタバレ
多数のライカンを葬った真島の剣はヒビが入り、寿命が近づきつつあった。
武器というのは、結局消耗品だ。以前、無理して5万もする短剣を買ったが、ボスとの戦いで一瞬でダメになり、その時の戦利品はE級の魔法石3つで、元がとれなかったという旬。
それ以来、武器を購入したことがない旬。旬は、この剣のおかげでライカンの群れを倒せたと、剣にお礼をいう。
手に入った「狼虐殺者」という称号は、狼を倒す優れた狩人に与えられる称号で、獣タイプのモンスターと戦う際、能力値がすべて40％アップするという効果を持っていた。
今回の戦闘で手に入ったのは、狼の牙34本、古くなった短剣2本、旅人の服、そして、以外と簡単に手に入った帰還石。
旬は帰還石を握りしめ、帰ろうとする。が、こんな簡単に強くなれるチャンスはもう来ないかもしれないと思い、帰還石をインベントリに入れると、先へ進むのだった。
第14話のネタバレ
レベルアップしたので、ステータス画面を確認する旬。レベルアップすると、全ての能力値が1ポイントずつアップするようだ。
デイリークエストを達成してもらえるのは3ポイントなので、レベルを上げたほうが得だと考えた旬。
そして旬は、1ポイント上がるとどのくらい上がるのか疑問に思うが、筋力は20にも関わらず、体がかなり軽くなったことに気づき、自分も強くなれるのかと思うのだった。
ライカンからは、魔法石は手に入らず、アイテム「ライカンの牙」が手に入った。
ゲームのようなシステムが勝手に作り上げた特別な存在のため、ゲートに生息するモンスターとは全くの別物のようだ。
第13話のネタバレ
1人でダンジョンに挑まなくてはいけなくなった旬。
インスタントダンジョンの内部は荒れ果てており、廃墟と化していた。
弱気になってきた旬。内部には、獣のようなニオイが立ち込める。
その瞬間、獰猛な獣モンスターが襲い掛かってきた。咄嗟にかわし、間合いをとった旬。獣の頭上には、「剛鉄牙のライカン」と表示されている。
ゴブリン一匹ですら勝てない旬は、こいつに勝てるのかと弱気になる。すると、恐怖で足が動かなくなってしまう。
なんとか攻撃を避け続ける旬。ヒーラーがいない以上、ここでケガをしたら終わりだ。
すると、避け続けているうちに、自らの体が軽くなっていくことに気づいた旬。いつまで怖気づいるつもりだと、勇気を振り絞って向かってきたライカンの顎を殴る。
第12話のネタバレ
巨大ムカデから必死に逃げる旬。ムカデは一匹どころか、無数に存在する。
もうダメだと思ったその瞬間、時間となり、病室へと戻ってくる。
ウィンドウには、ペナルティークエストの報酬が支給されたとの表示が。しかし、旬は疲労で、その場で倒れてしまうのだった。
第11話のネタバレ
病院の一室で目覚める旬。夢だったのかと思うと、そこに2人のスーツ姿の男が現れる。
誰かと尋ねると、「日本ハンター協会監視課」と書かれた名刺を渡される。
旬は、3日も意識を失っていたという。馬渕と観月の様子を尋ねると、2人も無事だが、馬渕は片腕を失い引退を余儀なくされ、観月も精神的ショックが大きく、治療をしているが、復帰は厳しい状況だという。
監視課は、他の生存者のことも続けて話そうとするが、彼らに裏切られた旬は、聞くことを拒否するのだった。
今回の二重ダンジョンで生き残ったのはたったの6名。危険と隣合わせのハンターといえど、これほどの惨事は滅多に起きないという監視課の男。
生存者から通報を受け、白虎ギルドと現場に駆け付けたときには、神像や石像の痕跡は跡形もなく消えており、祭壇の上に旬が倒れていただけだと話す。
そして、監視課の男は、旬に覚醒後の覚醒をしたのではないかと尋ねるのだった。
第10話のネタバレ
真島が逃げたことで、扉がまた少し閉まる。
それを見た馬渕は法則を理解し、まだ先の長い旬と観月に逃げるように話す。
馬渕は、観月に旬を頼むと言うが、観月は旬の回復にマナを使い果たしてしまったのか、足が震えて立ち上がることすらできなくなってしまった。
旬は、馬渕に観月とともに逃げるように言う。片足を失った旬には、観月を運べるほどの力は残っていないのだ。
馬渕は顔をしかめる。旬は、観月に食事をご馳走する約束をしてたと言うと、魔法石を渡し、これで先に食べててほしいと言う。
観月は涙を流し、「この状況でよくそんな冗談…」と言いかけるが、馬渕は観月の首に手刀を放ち、時間がないからと気絶させる。
そして、馬渕は観月を抱きかかえ、扉へと歩いていくのだった。
第9話のネタバレ
祭壇へと近寄ってくる石像たち。
石像は目を向けると止まり、目を離すと近づいてくることに気づいた旬は、周りに目を離さないように指示する。
しかし、1人の女はこの極限状態に耐えきれず、逃げ出してしまう。
祭壇に灯っていた火が消え、扉が少し閉じるも、女は無事に脱出する。残された者は、無事に脱出できたことに驚きを隠せない。
青い炎は時間の経過とともに消えていく。人の数だけ灯ったオレンジの炎は、1人が脱出した途端1つ消えたということは、すべて消えるときに完全に閉ざされると考える旬。
信仰せよということは、恐怖と危険が迫る中、それでも甘い誘惑に乗らずに信じ続けることができるのかを試されているのかもしれないと旬は考えた。
そんななか、旬を支えてくれた男も精神的に限界を迎え、旬を投げ捨て走り去ってしまうのだった。
第8話のネタバレ
死屍累々とする神殿。
観月は、鼻血が出るほど全力で旬の足を治そうとする。
17人いたのに、生き残ったのはたったの6人。その内、馬渕と旬は重症。
真島は、軽率な判断をしたのだから、因果応報といい、この責任は全て馬渕のせいだと告げる。馬渕は、わかっていると答える。
そんななか、神像が再び動き始める。神像が手をかざすと、床から円柱の物体が出てくる。
旬は、それが生贄を捧げるための祭壇だと話すのだった。
第7話のネタバレ
青年の死に、パニック状態に陥るハンターたちは、悲鳴をあげて逃げ惑う。
石像はドスンッ、ドスンッと一歩ずつ前進。恐怖で動けず、そのまま踏み潰されるハンターもいた。
馬渕は固まると危険だから散ろうと指示をだす。目に涙を浮かべ、今にも意識が飛んでしまいそうな観月の手を、力強く引っ張る旬。
走り逃げるなか、久我は妊娠した妻とのやり取りを思い出す。危険な仕事はやめてほしいという妻に、飲み物片手に、稼ぐために復帰すると意気揚々と答えた久我。
己を待つ家族のためにも、絶対に死ねないと思う久我は、隅にある石像の前へと避難する。
すると、真島が久我の名を叫び、後ろと言う。しかし、あえなく久我は、剣を持った石像に真っ二つにされてしまうのでした。
第6話のネタバレ
「このダンジョンにはルールがあります」
そう言うと旬は少し立ち上がり、石像の目が光るのを確認すると、慌てて姿勢を低くする。すると石像の目から光が消えた。どうやら、一定以上の高さになると攻撃してくるようだ。
1つ目の掟は、石像に向かって頭を下げることだと理解した旬は、周囲に頭を下げるよう叫ぶ。
一行は半信半疑だが、旬の指示に従い、石像に正座してお辞儀をする。
すると、石像の目からは光が消え、歯を剥きだしにしてニヤリと笑うのだった。
第5話のネタバレ
ゲート。異次元とこっちの世界を結ぶ通路。
十数年前、ゲートという異世界と現実世界を結ぶものが現れ、世界中で常識を逸脱した出来事が起こりはじめた。
中でもハンターと呼ばれる覚醒者の出現はいい例だった。覚醒者とは、覚醒し力を得た者を指す。一度与えられた力が変化することはない。
旬も覚醒はしたが、その力は極めて弱いE級だった。一般人より強いだけで、他のランクの実力者の足元にも及ばない能力だ。
そんな覚醒者は、ゲートの向こう側にあるダンジョンに潜むモンスターを倒す役目を担っており、それを職にする者を人はハンターと呼んだ。
時として、ゲートの向こう側には、恐怖でしかなく、絶望に限りなく近い、究極の怪物が待ち受けていることもある。
まさしく、今の旬たちのように。
第4話のネタバレ
石像が動いたことに、パニック状態になる一同。
旬は、殺された男のランクがD級であることを知る。それでもなお一撃で殺されたことに、このダンジョンのランクがD級であることに疑問を抱く。
馬渕は、石像が動くと言う事はといって、玉座に座る石像に指を指す。旬は、恐る恐る振り返ると、その石像の目は金色に光り、旬のことを見ているのだった。
第3話のネタバレ
ダンジョンの奥へと進んでいく一同。入り口から40分が経った。
ボスを倒すと1時間後にゲートが閉じるので、まだ20分余裕があるという。
旬は観月に、自分が賛成したことで二重ダンジョンに進むことになってしまったことを謝るが、観月の怒りは頂点に達していた。
さっきももう少し上を刺されていたら死んでたうえ、腕と脚も観月がかろうじて治療したのだった。それにもかかわらず進もうと言い出した旬に、観月の非難は止まらない。
反省する旬。そんな旬に、今度お詫びにご飯でもご馳走になろうかなと観月が言うと、旬は顔を赤くした。
そんな中、ついにボス部屋にたどり着くのだった。
第2話のネタバレ
ハンターたちを見送った配給係たちは、帰ろうとする。
そんな中、旬にコーヒーを渡せなかったことが気掛かりな係員。今回のダンジョンランクはD級。旬が今まで無傷だったことがないことから、心配だと言う。
一方旬はすでに怪我をしていて、観月が治療していた。このままだといつかホントに大事になると言い、注意する観月。
他のハンターは、旬を気にする様子もなく、モンスターを狩り続ける。レイドも終盤、どうにか持ち堪えられそうだと思う観月だった。
そんな旬に、観月はハンターを続ける理由を尋ねる。個人的な事情を話すのは恥ずかしいといい、ただの趣味だとごまかす旬。
その頃馬渕たちは、魔法石を手に入れていた。魔法石とは、モンスターを倒すと手に入るアイテムで、C級モンスターから出てくる魔法石ですら100万以上の価値がある
しかし、E級ハンターである旬にとっては、C級を倒すなんてことは夢のまた夢だった。
怪我しながらも、かろうじて手に入ったのはE級魔法石1つ。旬は割に合わないと思っていると、そこに1人のハンターがもう1つの入り口があると、皆に呼びかけたのだった。
第1話のネタバレ
主人公の水篠旬は、ハンター協会に属するハンター達の中でも最下級・最弱のE級ハンター。
そんな彼の前に立ちはだかるのは、屈強な石像たち。旬は血まみれになりながらも剣を突き立てるが、石像たちは歩みを止めない。
「まさか自分にこんなことが起こるなんて思ってもみなかった」と語る旬は、そのまま石像に槍で貫かれるのだった。
俺だけレベルアップな件のあらすじ・キャラクター
あらすじ
俺だけが知るレベルアップの秘密――最弱ハンターのクエストストーリー!
十数年前、異次元と現世を結ぶ通路”ゲート”が現れてからハンターと呼ばれる覚醒者たちが出現した。
ハンターはゲート内のダンジョンに潜むモンスターを倒し対価を得る人たちのこと。
人類最弱兵器と呼ばれるE級ハンターの水篠旬は、母親の治療費を稼ぐため嫌々ながらハンターを続けていた。
しかしある日、高難易度のダンジョンに遭遇した旬は死の直前に特別な能力を授かる。旬ひとりだけが知っているレベルアップの秘密…果たして彼のレベルアップはどこまで続くのか――!?
主要キャラクター
| キャラ | 概要 |
|---|---|
 水篠 旬 | 元人類最弱兵器。 カルテノン神殿での一件により、再覚醒とは異なる力を手に入れ、唯一無二の成長できるハンターになる。 |
 馬渕 | カルテノン神殿で旬とともに生き残った1人。 旬のよき理解者で、道門の件では旬を庇うなどの姿を見せる。 魔法職だが、S級ハンターの師範を務めるなど、剣の腕前は一級品。 |
 観月 | カルテノン神殿で旬とともに生き残った1人。 臆病者のため、B級ヒーラーにも関わらずDやE級に挑んでいたが、道門との一件で引退を決意。 大阪の実家へと帰っていった。 |
 諸菱 賢太 | 21歳・D級ハンター。 諸菱建設会長の息子で、派手な装備が特徴。 ギルドマスターになるため、旬にC級レイド巡りを依頼する。 |
 右京 将人 | S級ハンター・スカベンジャーギルド所属。 兄・隼人の死の知らせを受け、日本へと帰国。旬がレッドゲートに巻き込まれてるとは知らず、旬のもとへとやってきた。 |
 白川 大虎 | S級ハンター・白虎ギルド社長。 宍戸にレッドゲートの出現を聞かされ、現場に急行。 そこで、右京将人と鉢合わせることになる。 |
 宍戸 | 白虎ギルド課長。 旬の素質にいち早く気づき、スカウトに動くが失敗。 旬から連絡を受け、訓練用のゲートを提供するが、レッドゲートも変わったところへ居合わせてしまう。 |
俺だけレベルアップな件の原作は韓国
韓国のkakaopageオリジナル作品
「俺だけレベルアップな件」は、kakaopageで連載中の韓国の漫画を、日本版にローカライズされたものです。
kakaopageは韓国の漫画アプリで、それを日本版にしたものが漫画アプリ・ピッコマです。
kakaopageオリジナル作品はピッコマ独占配信中です。もちろん無料で見れますので、お気に入りの作品を探してみてはいかがでしょうか。
小説家になろう作品ではない
「俺だけレベルアップな件」は、最近流行りの転生ものとあって、小説家になろう発の作品と勘違いされがちですが、違います。kakaopageオリジナル作品ですので、お間違いのないようご注意ください。
韓国版/英語版では40話近く先行して配信されている
俺だけレベルアップな件は、韓国版/英語版ではおよそ40話近くが先行して配信されています。これは、原作では舞台が韓国になっているため、翻訳や一部設定の改変のためです。
英語版は下記のサイトで閲覧することができます。
当サイトでは、こちらを翻訳したものを掲載しており、一部日本版と異なる場合がございますが、日本版が発売され次第、随時更新しております。
俺だけレベルアップな件の作者
| 原作 | Chugong | 作画 | DUBU |
|---|
俺だけレベルアップな件は、原作『Chugong』先生、作画『DUBU』先生によって描かれています。原作は小説で、200話前後あるようです。
俺だけレベルアップな件はピッコマで無料配信！
1～3話はピッコマで無料配信中！4話以降は、24時間ごとに1話を無料で読むことができます。今すぐ絵つきで読みたい方は、ピッコマへどうぞ！
