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小西明日翔先生の『来世は他人がいい』12話のネタバレと感想です。
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来世は他人がいい【第12話】のネタバレ
その日は吉乃のいとこが京都から横浜に引っ越してくる日。
いとこである椿は、染井会長の愛人の娘の娘でなかなか複雑な関係だった。
そんな家系図の話を霧島としながら駅のホームを歩いていると椿本人を見つける。
見えない感情
そこで霧島との挨拶もすませ、街中を見て回ることになった。
とあるデパートで買い物をしていると、ふと目にとまったサンダル、椿が吉乃へ勧めようとしたときだった。
「吉乃、このサンダルは?新しいのほしいって言ってたろ?きっと似合うよ」
言葉をかぶせるように霧島が吉乃へ伝える。
そしてそれは食事の最中でも同様だった。
お腹がいっぱいになった吉乃だが、甘い物が食べたい。
ただ全部はいるか微妙だとブツブツ言っていると、また椿の言葉にかぶせるかのように霧島が話す。
「じゃあ俺が一つ頼もうか?吉乃が食べきれなくなったら俺が食べるよ」
そんなやりとりがあった後、お手洗いに行った吉乃を見計らって椿が霧島へ話し始める。
「吉乃ちゃん元気そうで安心しました」
そして今日の行動で吉乃がしたいことを自分が全部先回りして、他人に入り込ませないようにしている。
霧島がとても気遣いができる人間だと判断した椿。
さらに椿は話を続ける。
それは霧島の心理分析だった。
まず椿と吉乃との扱いが全然ちがうところ。
椿との会話に対して内容は楽しく聞いているが「会話」を楽しんでいない。
それに対して吉乃が話し始めると雰囲気が前のみになっている。
それでも報われてはいない。
そんな分析をする椿に確認したいことがあると話を続けようとしたときに吉乃が戻ってきた。
腎臓のありか
霧島が椿に確認したかったこと、それは以前彼女が腎臓を売ってお金にした話。
帰り道半ば強引に椿を観覧車へ誘った霧島は彼女に問いただす。
「単刀直入に聞きますけど吉乃の腎臓って今どこにあるんですか?」
臓器を売る場合、どうしてもコネがいる。
もし吉乃が頼る人間がいるとすれば絶対に周りに口外しないという確信があって、その上確実に信頼できる相手。
それは椿しかいないと確認していた。
その問いに正直に話した椿。
彼女は肝臓ではなく、吉乃の血1500mlを400万円で購入していた。
腎臓は買い手があってこその高値。
それでも霧島になめられるくらいやったら死んでもいいと言った吉乃の意をくんで、死ぬ可能性のあるギリギリまで血を採取したのだった。
ようやく謎がとけ椿と別れるとき、最後に彼女から忠告をうける霧島。
「ただもしアンタがほんまにどうしようもないクズ野郎に成り下がったその時は覚悟しときや」
「吉乃ちゃんのこと整形させてでもいい、アンタが一生血眼になって探しても会われへんようにしたるから」
それは霧島と同じく、椿も吉乃を大切に思っている証拠だった。
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来世は他人がいい【第12話】の感想
いとこである椿との再会、そして明かされる肝臓の行方。
ほんとうに霧島からも椿からも吉乃は愛されているんだなと感じた内容でした。